日本で契約している携帯プランに中国で使えるデータが含まれていれば、海外ローミングを使うのが一番手軽です。出発前に手頃な価格で通信を用意したいなら旅行用eSIM、中国の現地電話番号(+86)が必要なら現地SIMカードを選びます。端末のSIMロック状況と、銀行やアプリの認証SMSを受け取る日本の電話番号を確認してから準備を始めましょう。

張家界荷花国際空港张家界荷花国际机场

今のローミング契約と必要な番号で選ぶ

まず普段使っている日本の携帯会社のアプリで、中国本土で使えるデータプランを確認します。契約プランに追加料金なしでデータが含まれていれば、そのままローミングを使うと設定の手間が省けます。追加料金が必要な場合は、中国での全滞在日数にかかる費用を旅行用eSIMやSIMカードと比べましょう。

ネット通信用のデータ、日本の番号へのSMS受信、中国の現地電話番号は、それぞれ使い道が異なります。データ専用eSIMがあれば、地図ナビ、翻訳、メッセージアプリを問題なく使えます。日本の銀行やクレジットカード会社から届く認証コードは、日本のSIM回線を生かして受信します。モバイル決済のアカウント登録は日本の電話番号でも行えます。

出発前に日本の電話番号を使って配車アプリのDiDiに登録し、認証SMSを受信しておくと現地ですぐ使えます。中国の高速鉄道予約サイト12306(英語版)は、日本のパスポートとメールアドレスで会員登録が可能です。タクシー運転手やホテルのフロントと通常の音声通話でやり取りしたい場合は、現地の電話番号があると役立ちます。

選択肢 向いている使い方 端末の条件 料金の比べ方
日本の携帯会社のローミング 番号をそのまま使い、設定を簡単に済ませたい 中国ローミング対応プラン 含まれるデータ枠と滞在全期間の追加料金
旅行用eSIM 出発前に安く購入し、日本のSIMも残したい SIMロック解除済み、eSIM対応 全滞在日数、データ容量、テザリング可否
国際ローミング物理SIM eSIM非対応の端末で手頃なデータを使いたい SIMロック解除済み、SIMスロットあり 中国本土の対応エリアと合計データ容量
中国の現地SIMカード 中国の電話番号、通話、現地SMSが必要 SIMロック解除済み、SIMスロットあり 滞在期間中のデータ容量と通話料金

端末の型番と使いたいアプリを合わせる

iPhoneは設定 > 一般 > 情報で「SIMロック」の項目を確認します。「SIMロックなし」と表示されていれば他社のSIMやeSIMが利用できます。同じ画面で「モデル番号」をタップすると型番が表示されるので、購入地域と合わせてeSIM対応状況を確認しましょう。Android端末は設定画面やメーカーの仕様表で型番の対応状況を確認し、SIMロック解除が必要な場合は日本の携帯会社で手続きを済ませます。

日本のSMSを受信しながら旅行用データ通信を使うには、2回線を同時に有効にできる端末が必要です。中国本土以外で購入したiPhoneには、中国本土の通信会社が発行するeSIMをインストールできません。本土の通信会社が発行するeSIMは別の対応機種一覧があるため、Appleの中国本土eSIM案内で型番を確認してください。

手頃な価格で到着直後から通信を使いたい場合は、Klookの中国eSIMを出発前に購入できます。

KKdayの中国eSIMプランも比較できます。

LINE、Google、YouTubeなど、旅行中に使うサービスを基準に選びましょう。中国本土の現地ネットワークでは、一般にGoogle、YouTube、LINE、Instagramなどの利用が制限されます。旅行用eSIMや海外ローミングSIMは通常、本土外の回線を経由するため、これらのアプリをそのまま利用できます。ホテルのWi-Fiは中国現地のネットワークを経由します。

お使いの端末がeSIMに対応していない場合は、日本の携帯会社の海外ローミングを利用するか、中国本土対応の旅行用物理SIMカードを用意しましょう。

全行程の日数と高速データ量で予算を組む

中国に入国する日から出国する日までの全日数を数えます。張家界の前後に上海、長沙、芙蓉鎮、鳳凰古城などに立ち寄る場合も含めましょう。張家界の旅行日程プランで全体の滞在日数を確定し、その全期間をカバーするデータプランを選びます。香港やマカオを経由する場合は、それらの地域も含まれる周遊プランが便利です。

定量データは有効期間全体で分けて使います。7日間1GBのプランは、7日間の合計が1GBです。1日ごとのデータ枠が決まっているプランや、「無制限」と書かれていても1日の高速データ上限を超えると速度が落ちるプランもあります。

地図の検索やメッセージの送受信が中心か、写真や動画を多く送るかで必要な容量を選びます。同行者やパソコンにテザリングする場合は、同じデータ枠から消費します。全行程に必要な料金で比較すると、短いプランを途中で買い足す費用も計算できます。

購入したプランの有効期間が、インストールした時点で始まるか、現地の電波に初めて接続した時点で始まるかを確認し、設定する日を決めます。

出発前にインストールし、到着後にデータを切り替える

  1. 中国本土を対象とするプランを購入し、自宅のWi-Fiで提供会社の手順に従って設定します。旅行中に使うメッセージアプリも日本でログインを済ませておきます。
  2. iPhoneは提供会社のアプリを使うか、カメラで届いたQRコードを読み取ります。検出されたモバイル通信プランを選び、画面に従って追加します。回線名を「日本の番号」「中国データ」と分けておくと分かりやすいです。
  3. Androidはネットワーク設定の「eSIMを追加」を使います。Samsung Galaxyでは設定 > 接続 > SIMマネージャー > eSIMを追加 > QRコードをスキャンと進み、画面の案内に従って追加します。
  4. 中国到着後、旅行用回線を有効にし、モバイルデータ通信用として指定します。iPhoneは設定 > モバイル通信 > モバイルデータ通信、AndroidはSIM設定で選びます。
  5. 旅行用回線のデータローミングは、そのプランの説明に従ってオンにします。日本の普段の回線はSMS受信のためにオンのまま残し、その回線のデータローミングと「モバイルデータ通信の自動切り替え」はオフにします。
  6. プランの説明に手入力のAPN指定がある場合は、旅行用回線の設定に同じ値を入力します。自動設定のプランは、すでに入力された値をそのまま使います。

データ専用eSIMでの通話はLINEなどのアプリ通話を使います。日本の番号での通常の音声通話やSMS送信には、契約中の携帯会社の国際ローミング料金がかかります。データ通信とSMS受信の回線を分けておくことで、日本の銀行からの認証番号も普段通り受け取れます。

張家界で中国番号のSIMを買って開通する

中国の現地電話番号が必要な場合は、日本のパスポート原本とSIMロック解除済みのスマートフォンを持って、現地の通信会社窓口(营业厅)へ行きます。中国移動(中国移动)、中国聯通(中国联通)、中国電信(中国电信)の直営店舗で実名登録と開通手続きができます。

窓口では滞在日数を伝え、SMSを受信できる音声通話付きプランを選びます。総支払額、含まれるデータ容量、通話料金、解約方法を確認しましょう。旅行終了後に自動で解約されるプランか、月額料金が発生し続けるプランかによって帰国前の手続きが異なります。窓口スタッフにパスポートを提示して本人確認を行い、SIMカードをセットして開通してもらいます。

新しい+86の電話番号をメモ帳に保存し、店舗のWi-Fiを切って地図アプリやウェブサイトが開くか確認します。テストとしてSMSが1通届くのを確認してから窓口を出ると安心です。

張家界荷花空港には海外からの訪問者向け総合サービスセンター(境外来宾综合服务中心)があります。SIM販売、Wi-Fi、通信相談、無料の中国国内通話を提供しています。営業時間はその日の最初の国際線到着から最後の国際線到着までです。国際線で到着して通信を整えるときに活用できます。

公園で使う資料とテザリングの実用メモ

  • 森林公園へ行く前に、移動ルート、ホテルの中国語住所、予約確認の画面を端末へ画像保存しておきます。保存した資料は電波が不安定な場所でもすぐに見られます。
  • iPhoneのテザリングは設定 > インターネット共有 > ほかの人の接続を許可、Androidはアクセスポイントとテザリング > Wi-Fiアクセスポイントを使います。APNを指定するプランでは、iPhoneのテザリング用APNにも同じ値を入力します。
  • SIM契約窓口で使える中国語:我想用护照办理手机卡,需要能接收短信的中国号码。(日本のパスポートでSIMカードを作りたいです。SMSが受信できる中国の番号が必要です。)
  • 滞在日数を伝える中国語:我在中国待___天。(中国に___日間滞在します。)
参考資料と確認日