一人なら米粉を1杯、二人なら三下鍋に野菜とご飯を合わせると無理なく注文できます。森林公園の日は武陵源、天門山の日は市街で夕食を取ると移動の手間を省けます。名物の燻製肉、柔らかい蒸し豚、鶏スープの特徴を知り、山歩きの日の昼食もあらかじめ決めておきましょう。

張家界张家界
武陵源武陵源
武陵源東門(呉家峪チケット売場)武陵源东门(吴家峪票站)
天門山ロープウェイ下駅天门山索道下站
具材を選ぶ土家族の鍋料理三下锅
塩漬けにした燻製豚肉土家腊肉
漬け野菜に重ねた柔らかな蒸し豚土家扣肉
岩耳と鶏のスープ岩耳炖土鸡
葛のでんぷん料理葛根粉
米の麺米粉
草の香りがする米餅蒿子粑粑
発酵した酸味のある魚酸酢鱼
マップ · 飲食店

泊まるエリアに合わせて夕食を決める

張家界国家森林公園へ行く日は武陵源に泊まり、観光を終えてから武陵源の町で夕食を取ると移動時間を短縮できます。天門山へ行く日は張家界市街(永定区)で夕食を選びましょう。詳しい宿泊地の選び方は宿泊エリアの選び方で確認できます。

武陵源の溪布街は飲食店が並ぶ歩行者天国で、夕方に歩きながら軽食を楽しむのに向いています。落ち着いて郷土料理を味わうなら、森林公園の東門付近やホテル周辺にあるトゥチャ族(土家族)の料理店が便利です。

張家界市街の南门口美食街は大庸古城の向かいにあり、湖南料理店や屋台が集まっています。少しずつ食べ歩きを楽しみたい夜にぴったりです。落ち着いて大皿料理を囲みたいときは、市街のホテル近くにあるレストランを選びましょう。

人数と好きな味から料理を選ぶ

一人での朝食や昼食には、好みの具を選べる麺や一人用のご飯ものが手軽です。二人なら小さな鍋料理1つに野菜炒めとご飯を合わせるのが基本になります。三人以上で違う味も楽しみたいときは、蒸し豚や鶏スープを追加しましょう。

食べたい味 料理名 量の目安
コクのある名物鍋 三下锅 1つの鍋をシェア
塩気と燻製の香り 土家腊肉 豚肉と野菜の炒め物(1皿)
柔らかな豚角煮風 土家扣肉 漬け野菜の上に重ねた蒸し豚(1皿)
澄んだ鶏のうまみスープ 岩耳炖土鸡 鶏肉と地衣類のスープ鍋
手軽な朝食や軽食 米粉 1人1杯
もちもちの郷土菓子 蒿子粑粑 1個、または1皿

米粉と涼麺:朝食にも手軽な一人昼食にも便利

米粉は、つるっとした喉越しの米の麺です。牛肉をのせた「牛肉米粉」や、高菜のような漬け野菜をのせた「酸菜米粉」など、好みの具を選んで1杯ずつ注文します。米の麺を食べたいときは看板の「米粉」、小麦の麺を食べたいときは「面」を目印にしてください。

武陵源の梓園路にある「慈利米粉(梓园路店)」では、牛肉や豚肉、漬け野菜の米粉が食べられます。1人あたりの目安は約CNY 13 (≈ JPY 310 ≈ USD 1.9)で、朝早く出発する前の朝食に向いています。

涼麺(凉面)は小麦の麺にトマト風味のタレや漬け野菜、ピーナッツを和える冷たい和え麺です。豚の耳や牛肉などの具を追加することもできます。市街の双擁路や雅典国際家園の周辺に涼麺を出す店が集まっています。

三下鍋:具材と調理スタイルを選ぶ張家界の代表料理

黒い鉄鍋に盛られた肉と青唐辛子、赤唐辛子入りの三下鍋

三下锅は、燻製豚肉、豚のホルモン、スペアリブなどに豆腐や野菜を合わせる張家界を代表する郷土料理です。具材の中国語表記として、肥肠は豚の大腸、猪肚は豚の胃袋、腊肉は塩漬け燻製豚肉を指します。好きな具材を組み合わせて、味の染みた鍋をみんなで分け合います。

燻製肉とホルモンの歯ごたえを楽しみたいなら腊肉、肥肠、猪肚の組み合わせが定番です。ホルモンが苦手な場合は、燻製豚肉やスペアリブを中心に選びましょう。豆腐や大根にも旨味たっぷりのスープがよく染み込みます。

調理スタイルは2種類あります。干锅は汁気が少なく、唐辛子とタレの味が濃厚です。汤锅はスープ仕立てで具材を煮込みます。

天門山ロープウェイ駅近くの新松機器人歓楽城にある「李憨憨三下锅(天门山索道店)」では、憨憨三下锅が1鍋約CNY 78 (≈ JPY 1,850 ≈ USD 12)、伝統的なスープ仕立ての张家界老传统三下锅汤锅が1鍋約CNY 135 (≈ JPY 3,200 ≈ USD 20)です。二人なら小鍋に野菜とご飯を合わせるとちょうど良い量になります。

市街の子午路にある「胡师傅三下锅(子午路总店)」は軍声画院の隣にあります。看板メニューの三下鍋を食べる場合の目安は1人約CNY 57 (≈ JPY 1,350 ≈ USD 8.5)です。

燻製豚肉の炒め物:土家臘肉

白い器に盛られた干し大根と臘肉、唐辛子、ねぎの炒め物

土家腊肉は、塩漬けにしてじっくり燻製した豚肉で、豊かな香りとしっかりした噛みごたえが特徴です。薄切りにしてニンニクの芽や野菜、唐辛子と一緒に強火で炒めます。燻製肉の風味をストレートに味わいたいときのおかずとして、ご飯とよく合います。

李憨憨三下锅(天门山索道店)の「湘西腊肉炖腊干丝」は1皿約CNY 45 (≈ JPY 1,070 ≈ USD 6.7)です。三下鍋ですでに燻製肉を多く選んでいる場合は、他の野菜料理を合わせると味のバランスが良くなります。

とろける蒸し豚:土家扣肉

白い蒸しパンに囲まれた器入りの扣肉

土家扣肉は、豚バラ肉の下処理を重ねてから漬け野菜の上に敷き詰めて蒸し上げる料理です。お肉はとても柔らかく、下の野菜に豚肉の旨味が染み込んでいます。濃い味の鍋料理とは別に、辛くないメインのおかずとしてご飯と一緒に食べるのに向いています。

武陵源の魅力湘西劇場の向かい2階にある「筷乐湘西•地道湘西土菜(魅力湘西店)」(住所:高云路魅力湘西文化广场2楼)では、小さな中華パンに挟んで食べる「乡里扣肉夹馍馍」が人気です。1人あたりの食事予算は約CNY 68 (≈ JPY 1,610 ≈ USD 10)です。

岩耳と地鶏の煮込みスープ:岩耳炖土鶏

岩耳は、張家界の断崖絶壁に自生する貴重な食用の地衣類です。戻した岩耳を地鶏と一緒にじっくり煮込むと、柔らかい具材と鶏の濃厚な出汁が溶け出した優しいスープになります。辛い料理の合間に、辛くない温かいスープを飲みたいときに最適です。

鍋でシェアするタイプの予算は1鍋約CNY 128〜198 (≈ JPY 3,030–4,690 ≈ USD 19–30)です。索溪山寨の東門店などで岩耳炖鸡汤を注文できます。

葛粉を使った料理:甘いおやつと豚肉炒め

葛根粉(葛粉)は、葛の根から採れるデンプンです。熱湯を注いで手早く練ると、透明でとろみのある温かい葛湯になり、砂糖を加えて優しい甘みのおやつとして親しまれています。

おかずとして食べる「葛根粉炒腊肉」は、固めた葛餅をスライスして燻製豚肉と一緒に炒めた料理です。もちもちとした独特の食感に肉の旨味が絡み、ご飯が進む一皿になります。

武陵源の武陵路にある「唐师傅湘西名菜馆(武陵路店)」などで葛料理を味わえます。1人あたりの予算は約CNY 70 (≈ JPY 1,660 ≈ USD 10)です。

草の香りの米餅、米豆腐と発酵魚料理

蒿子粑粑は、米粉にヨモギなどの野草を練り込んだ伝統的なお餅です。蒸すと柔らかく、焼くと表面が香ばしく仕上がります。塩味のものには細かく刻んだ燻製豚肉が入ることもあります。間食として1〜2個食べるか、食卓で1皿をシェアしましょう。1個約CNY 3〜6 (≈ JPY 71–140 ≈ USD 0.45–0.90)で、胡师傅三下锅(子午路总店)でも注文できます。

発酵料理の酸味が好きな方は、土家族料理の酸酢鱼(酸酢魚)を試してみましょう。小魚を米粉と一緒に漬け込んで発酵させてから調理するもので、独特の酸味とコクがあります。1皿の予算は約CNY 48〜68 (≈ JPY 1,140–1,610 ≈ USD 7.2–10)です。

軽食には米豆腐もあります。大豆ではなく米のデンプンから作られるツルッとした食感の食べ物で、タレを絡めて食べます。

山歩きの日の昼食スケジュール

観光プラン おすすめの食事の流れ
武陵源から森林公園へ 武陵源の町で朝食、持参した軽食を山上で食べ、夕食は武陵源へ戻る
天門山を観光する日 市街で朝食、山頂の素斋楼または持参した食事、夕食は市街で取る
武陵源から大峡谷へ 出発時間に合わせて、移動前または武陵源へ戻ってから食事
張家界市街に到着する夜 ホテル近くで夕食。夜市を楽しみたいなら南门口美食街へ

森林公園の袁家界と天子山を巡る日は、天下第一橋まで歩いた後、次のシャトルバスに乗る前に30〜45分の昼食休憩を取るとスムーズです。森林公園1日観光ルートのペース配分に合わせてみてください。

武陵源の町でパンや軽食を買っておくと、袁家界の散策を終えた休憩スペースでゆっくり座って食べられます。食事制限がある場合も、入園前に町で準備しておくと安心です。

素斋楼:天門山寺の隣で食べる精進料理と麺

天門山へ行く日は、山頂南側の天界仏国エリアにある天門山寺の隣の素斋楼で、精進麺や野菜料理を味わえます。西線ルートから桜桃湾を経由して立ち寄るのが便利です。詳しいメニュー構成はベジタリアン・ヴィーガン向けガイドでも紹介しています。

最初に行きやすい定番レストラン2軒

索溪山寨·湘西饮食文化博物馆(标志门店)は、森林公園の東門近くで郷土料理を食べたいときに便利です。住所は军邸路与驼峰路交叉口东南角(軍邸路と駝峰路の交差点南東角)です。三下鍋、岩耳と地鶏のスープ、燻製肉の釜飯などが揃っています。予算の目安は1人約CNY 73 (≈ JPY 1,730 ≈ USD 11)です。

寨嫂当家(天门山索道店)は、天門山ロープウェイ下駅の近くにあります。住所は兴民路华天城S2栋(興民路華天城S2棟)です。三下鍋や名物の鶏鍋「钵子鸡」が人気です。予算の目安は1人約CNY 49 (≈ JPY 1,160 ≈ USD 7.3)です。

1日の食費の目安

朝食、昼食、夕食、間食を合わせた食費は、1人1日あたりCNY 110 (≈ JPY 2,610 ≈ USD 16)を基準に計画できます。ホテルの宿泊費に朝食が含まれている日は夕食の予算を増やし、カフェや食べ歩きが多い日は少し多めに見積もりましょう。

2人で鍋をシェアする場合は、鍋の代金をテーブル全体で計算し、人数で割って算出します。旅行予算ガイドを参考に全体の旅費を組み立ててください。

次に読みたい食事ガイド

歩きながら軽食を楽しむなら屋台・軽食ガイド、具体的なレストランを比較するならレストランガイドが役立ちます。山での昼食の準備は景区での昼食ガイド、注文の手順や会計方法はレストランでの注文ガイドをご覧ください。

食事制限がある方はベジタリアン・ヴィーガンやハラール食事ガイドをご確認ください。旅費の準備は中国での支払い方法が参考になります。

注文のコツと辛さ・食事制限の伝え方

湖南料理は基本的に辛味が強いため、辛さの指定は注文時に行います。「微辣」は辛さ控えめ、「不要辣椒」は唐辛子を一切入れない指定です。ホルモンが苦手な場合は「不要内脏」、豚肉を避けたい場合は「不要猪肉」の文字を店員に見せましょう。

食事の希望や避けたい食材を伝えたいときは、中国語の食事リクエストカードを無料で作成して、注文前に店員に見せられます。

鍋のボリュームを確認したいときは「这个锅够几个人吃?」(この鍋は何人分ですか)と尋ねることができます。メニューの「人均」は1人あたりの平均予算、「份」は料理1皿、「锅」は鍋1つを表します。

ベジタリアンの場合は肉そのものだけでなく、肉の出汁や動物性油脂も使わないよう伝える必要があります。ヴィーガンの場合は卵や乳製品も除外します。ハラール対応が必要な場合は食材や調理器具の配慮が求められるため、野菜料理であっても燻製豚肉やラードが使われていないか確認しましょう。ピーナッツアレルギーがある場合は専用の指示カードを提示してください。

参考資料と確認日