アバターの山として知られる石柱群は、張家界国家森林公園の袁家界で見られます。初めて訪れるなら、丸2日かけるのがおすすめです。1日は袁家界と天子山でそびえ立つ石柱群を眺め、もう1日は金鞭渓を中心に谷底の自然を歩きます。日程に余裕があれば十里画廊や黄石寨を組み合わせると、違った角度から奇岩の迫力を楽しめます。

張家界国家森林公園张家界国家森林公园
武陵源東門(呉家峪チケット売場)武陵源东门(吴家峪票站)
森林公園南門(鑼鼓塔チケット売場)森林公园南门(锣鼓塔票站)
袁家界袁家界
天子山天子山
金鞭渓金鞭溪
アバター・ハレルヤ山(袁家界)阿凡达哈利路亚山
袁家界ビジターセンター袁家界游客基地
マップ · 観光スポット

森林公園、天門山、大峡谷の違い

張家界国家森林公園は、世界遺産・武陵源の中核をなす自然公園です。袁家界、天子山、楊家界、黄石寨、金鞭渓、十里画廊といった主要エリアがすべてこの公園の中にあります。天に向かって無数に伸びる砂岩の石柱、深い谷、澄んだ渓流、天然の石橋が見どころです。

山上からは無数の石柱を見下ろし、谷底の遊歩道からは巨大な岩壁を見上げます。同じ公園内でも、視点の高さによって景色の迫力がまったく変わります。山上の展望台だけでなく谷底にも1日使うと、豊かな森とせせらぎに包まれた張家界の魅力をしっかり味わえます。

なお、巨大な穴が開いた天門山(天门山)は市街地側にある別の山で、ガラスの吊り橋で知られる張家界大峡谷(张家界大峡谷玻璃桥)も離れた場所にあります。これらは森林公園とはチケットも場所も別になるため、日程を分けて計画しましょう。

丸1日、2日、3日で増える体験

森林公園に使える実質的な日数によって、回れるエリアの組み合わせが変わります。

日数 主な組み合わせ 特徴
丸1日 袁家界・天子山、または黄石寨・金鞭渓の一部 有名な山上の石柱群、または台地と渓谷のどちらかを中心に観光
丸2日 山上エリア1日 + 金鞭渓と十里画廊1日 山上からの見下ろしと、谷底からの見上げを両方体験できる基本プラン
丸3日 黄石寨の周回路や楊家界を追加 異なる形の岩壁や、ゆったりとしたハイキング・写真撮影を楽しめる

丸1日だけなら、一番見たい景色に絞ります。映画『アバター』のモデルとなった奇岩が目的なら袁家界から天子山へ向かい、静かな森を歩きたいなら南側の黄石寨と金鞭渓を選びます。

丸2日あれば、1日目に山上を巡り、2日目に金鞭渓の散策と十里画廊を組み合わせられます。もう一つの山上からの眺望を楽しみたいなら、黄石寨と金鞭渓をセットにするのもおすすめです。丸3日使える場合は、黄石寨の展望台を一周したり、楊家界の険しい岩壁を訪ねたりできます。

宿泊や市街地からの移動時間を考慮して、まずは森林公園2日モデルコースを基準に全体の予定を組み立てるとスムーズです。

袁家界:有名な石柱と天然の橋

袁家界の砂岩の崖と石柱
撮影 Kuruman

袁家界は、深い谷から垂直にそびえ立つ石柱を間近で眺められる人気エリアです。映画『アバター』の浮遊巨石のモデルとして名高い乾坤柱(哈利路亚山)があります。1本の柱だけを見るのではなく、周囲に連なる無数の奇峰や谷底との高低差に目を向けると、その圧倒的なスケールを実感できます。

密集する岩峰群を一望できる迷魂台や、2つの岩山をつなぐ天然の石橋である天下第一橋(天下第一桥)など、整備された展望歩道沿いに絶景ポイントが続きます。歩道を進むごとに岩と谷の重なり方が変わり、飽きることがありません。

谷底と山上は百龍エレベーター(百龙天梯)で結ばれており、垂直の岩壁を一気に上がれます。エレベーターを降りた後も園内バスでの移動や展望歩道の徒歩移動があるため、見たい展望台にしっかり時間を割り振るのがコツです。

天子山:重なり合う峰を広く眺める

天子山は、無数の岩峰が広大なパノラマとなって広がる眺望エリアです。細い石柱が筆のように並ぶ御筆峰(御笔峰)や、仙女献花、視界いっぱいに奇岩が広がる西海景区など、袁家界の迫力とはまた異なる雄大な山水画のような景色に出会えます。

賀龍公園(贺龙公园)周辺の展望台を中心に歩きながら、遠くの山並みまで幾重にも重なる岩の峰々を眺めます。写真撮影が好きな方にとっては、奥行きのある構図が撮れる絶好のスポットです。

山上のシャトルバスを使えば、袁家界から天子山へ簡単に移動できます。山上と谷底の間は天子山ロープウェイで結ばれています。迫力ある石柱を間近で見るなら袁家界、広大な奇峰の広がりを一望するなら天子山を中心に据えるとよいでしょう。

金鞭渓と十里画廊:谷底から山を見る

金鞭渓:渓流沿いを好きな長さで歩く

木々に覆われた岩壁のそばを流れる金鞭溪
撮影 lienyuan lee

金鞭渓(金鞭溪)は、高さ約380メートルの巨大な岩柱・金鞭岩にちなんで名付けられた渓谷です。木陰が心地よい平坦な遊歩道が渓流沿いに続き、両側にそびえ立つ石柱を見上げながら散策できます。山上の展望台から見下ろした後に谷底へ降りると、見上げる岩壁の高さに驚かされます。ドラマ『西遊記』のロケ地としても知られ、道中では野生のサルを見かけることもあります。

全長約7.5キロをすべて歩き通す必要はなく、途中で折り返すことも可能です。南側の大酸素バー広場(大氧吧广场)から入り、好みの地点まで歩いて戻るルートなら迷わず楽しめます。通り抜ける場合は、反対側の水繞四門(水绕四门)に出て、そこから園内バスを利用します。

遊歩道の途中から山の上へ向かう階段道は登山ルートになります。平坦な水辺の散策を楽しみたいときは、階段を上らず川沿いの道を歩きましょう。

十里画廊:岩の形を探しながら歩く

十里画廊は、長さ約5キロの谷間に奇岩が連なるエリアです。薬草を背負った老人の姿に見える採薬老人(采药老人)や三姉妹峰など、ユニークな名前のついた岩を探しながら進みます。

谷底の道は平坦で歩きやすく、のんびり歩いて岩を眺められます。片道または往復で有料の観光モノレール列車を利用すれば、歩く距離を減らして景色を楽しめます。行きは列車で景色を眺め、帰りはゆっくり歩いて戻るのもおすすめです。

黄石寨と楊家界:もう1日あればどちらへ

黄石寨は、山上を取り囲む環状の遊歩道を歩きながら、360度のパノラマを楽しめる台地です。五指峰や摘星台などの展望台があり、袁家界とは異なる角度から奇峰の群れを見渡せます。黄石寨ロープウェイを使えば高低差を気にせず山上に上がれ、南側の金鞭渓と同じ日に回るのにも適しています。

楊家界(杨家界)の天然長城(天然长城)は、屏風のように連なる巨大な岩壁が特徴です。独立した石柱が多い袁家界とは異なる地層の広がりを見せており、地形の違いを観察したい方に向いています。

台地の上をぐるりと一周して多様な景色を楽しむなら黄石寨、そびえ立つ屏風状の岩壁を見るなら楊家界を選びましょう。

見たい区域から入口と移動を選ぶ

武陵源の市街地に宿泊して袁家界や天子山を中心に回るなら、東側の呉家峪入口(吴家峪门票站)が便利です。黄石寨や金鞭渓の南側を中心に巡るなら、南側の森林公園入口(森林公园门票站)からスタートします。泊まるホテルも、主に利用する入口の近くで選ぶと移動時間を節約できます。

園内は無料のシャトルバスが各エリアを結んでおり、山上と谷底の間はエレベーターやロープウェイで上り下りします。各エリアの位置関係と乗り物を把握しておくと、無理のないルートを組むことができます。

見たいエリアと日数を決めたら、森林公園の5つの入口の選び方を確認し、乗り物とルートを組み合わせていきましょう。

事前に手配しておきたい場合は、森林公園の入場チケットをオンラインで購入できます。

実用メモ

  • 大人の入園券のみは1人CNY 165 (≈ JPY 3,910 ≈ USD 25)で、園内バスは別料金です。入園と園内バスのセットは1人CNY 236 (≈ JPY 5,590 ≈ USD 35)で、予約した初回入園日から連続4日間有効です。百龍エレベーター、ロープウェイ、十里画廊の観光列車は別料金です。チケットと園内交通の費用で組み合わせを選べます。
  • 登りの体力を節約したいときは、大きな高低差をエレベーターやロープウェイで移動します。山上エリア内でも展望台の間には階段や多少のアップダウンが残ります。
  • 雨や濃い霧の日は山上の展望台から遠くが見えにくくなります。天気が不安定なときは谷底の金鞭渓を中心に歩くなど、天候に合わせて日ごとの予定を入れ替えると安心です。
  • ハイシーズンはエレベーターやロープウェイで待ち時間が発生します。一番見たいメインの展望台を午前の早い時間帯に設定すると、落ち着いて景色を楽しめます。
参考資料と確認日